カロリー制限で寿命が延びる

【医師が語る 美肌講座2】カロリーのとりすぎは美肌の大敵

巷では、美肌になるために様々な情報があふれています。しかし、どれが本当なのか、今自分がやっていることは正しいのか、わから … 続きを読む 【医師が語る 美肌講座2】カロリーのとりすぎは美肌の大敵

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巷では、美肌になるために様々な情報があふれています。しかし、どれが本当なのか、今自分がやっていることは正しいのか、わからないという人も多いでしょう。
そこで、医学博士でRDクリニック医師の北條元治先生に、専門家の立場から体の内側から変えていく正しい美肌生活について、語ってもらいました。
第2回目の今回は「カロリーのとりすぎは美肌の大敵」というテーマです。

適度な空腹は老化を抑える

「腹八分目に医者いらず」と、ことわざになっているくらいですので、日本人にはなじみのある言葉ではないでしょうか。お腹いっぱい食べないで腹八分目程度に抑えて食べるほうが身体や健康にはよいという意味ですが、この言葉は知っているけど、実践するのは難しい。そんな人は多いかもしれませんね。
「飽食の時代」といわれる現代においては、とりわけ含蓄のある言葉に感じられますね。

ところで、実際のところ「腹八分目に」というのは科学的にみるとどうなのでしょうか。調べてみると、ただのことわざではなく、科学的にもある程度信頼のおけるもののようです。

カロリー制限で寿命が延びる
カロリーを抑えることは美肌にもつながる

「腹八分目」への科学的アプローチ

1980年代、腹八分目の食事量を検証する実験が世界各国で盛んに行われました。日本においては、小動物を対象とした実験で、食事量を一定に制限した群と、好きなだけ食べさせた群とを比較したところ、両グループの平均寿命に差が出たと報告されています。
その結果は、食事量を80%に抑えた群の方が1.6倍長生きをしたというものです。
その後さらに研究は展開され、今では「腹八分目」は細胞の老化を遅らせ、心筋梗塞や高血圧、脳卒中、がん、生活習慣病の予防にも良いと提言されています。

空腹状態をつくることで若さを維持する

地球環境の保護と宇宙での永住を見越したサバイバル実験が、1991年からアメリカで行われました。
それは、「バイオスフィア2」という名の地球を再現したドームで、8人の研究者が自給自足の生活を営むというものです。
この宇宙開発関連の実験は様々な事情により2年間で終了してしまうのですが、副産物として「腹八分目」にとって意義のある結果を残しました。
ドームでは食料の収穫率が少なかったため、研究者たちは予定された食事量の平均25%カットの生活を続けることを余儀なくされたのです。
自然と1日の摂取エネルギー量は1,800kcalほどに抑えられてしまったのです。実験に参加した研究者の体重、血糖値、コレステロール値、血圧が減少していたのです。
つまり、カロリーを減らすと健康になれるという「腹八分目に医者いらず」をまさに地で行くような結論を導き出したのです。

細胞の老化を制御するサーチュイン遺伝子

カロリー制限と健康の関係は、今や遺伝子レベルでも解明されつつあります。細胞の老化を制御する「サーチュイン遺伝子」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

サーチュイン遺伝子は、「長寿遺伝子」や「若返り遺伝子」とも呼ばれ、一定のカロリー制限を行いある条件が満たされると、通常は眠っているサーチェイン遺伝子がONになり、細胞の死滅を防ぐ機能が高まることが分かっています。

つまりカロリー制限は健康寿命を延伸させる可能性があるのです。
長寿や若返りということは、美肌作りにもつながっています。美肌作りのためには食べるものや内容も大切ですが、食べ過ぎないことや小食を心がけることも、重要なことと言えます。

カロリーゼロ食品には気を付けよう

カロリーを抑えるために、カロリーゼロの清涼飲料水、食品を愛用されている人も多いのではないでしょうか。この「カロリーゼロ」というのは実際のところはどうなのでしょうか。食品として適切なのでしょうか。

カロリーゼロ食品の真実

カロリーを抑えるといっても、ただ単純にものを食べない、というのでは、かえって健康に害をなし、お肌も荒れてもしまいますし、美肌が遠のいてしまいます。
また、できるだけカロリーを摂らないということで、カロリーゼロ食品がいいのではないかと、安易に手を出す人もいるかもしれませんが、それは少し考える必要があります。

人工甘味料について

巷にあふれる「カロリーゼロ」飲食品には、必ずと言っていいほど新種の人工甘味料が含まれています。この甘味料自体は、非常に甘みが強く少しの摂取で甘みを感じることもあり、確かに、カロリーを抑制する効果がありますが、実は怖い“副作用”があるのです。
人工甘味料を摂ることで、逆に空腹感が増したり、甘み中毒になることで、食べ過ぎたりしてかえって太ってしまった、ということはよくある事例です。

ちょっと難しい話になりますが、人工甘味料は、「肥満ホルモン」ともいわれるインスリンや、インスリン分泌を促すインクレクチンなどに影響します。
私たちが食事をすると、血糖値が上がり、インスリンがすい臓から分泌されて、血液から余分なブドウ糖を除こうとします。こうしたインスリンの作用で、肝臓や筋肉において、ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄えます。その結果、血糖は下がるのですが、肝臓や筋肉に貯められるグリコーゲンには限度があります。限度を超えると、インスリンは、今度は、脂肪細胞に働きかけます。
そして、余ったブドウ糖は脂肪に変化して、体脂肪として脂肪細胞に溜め込まれるのです。このことにより、インスリンが「肥満ホルモン」と呼ばれるのです。

こういうことがありますので、個人的には、カロリーゼロに惑わされず、人工甘味料は控えた方がいいと思います。

まとめ

いつも満腹になるまで食事をしてしまうと、肥満になってしまいます。そうすると健康を損ね、美容とか美肌とかいう話ではなくなってしまいます。今回お話ししましたように、腹八分目で、意識してカロリーを抑えることで、健康にもつながり、美肌にもつながります。
また、食品を選ぶ際は、食品表示、栄養表示をチェックすることも忘れてはなりません。そうすることで、肌老化対策に役立つのです。

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【医師が語る 美肌講座1】肥満予防が肌ダメージを減らす
https://www.kirei-c.com/topics/beauty/15690

【記事監修】
RDクリニック北條元治氏医学博士・「肌の再生医療専門」RDクリニック創設者 北條元治 医師
RDクリニック→https://www.rederm.com/
キレナビ→https://www.kirei-c.com/searches/results/free:RD/page:1

 

 

 

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