女性は30歳を過ぎた辺りから、顔にできるシワが気になりはじめるようです。「ほうれい線」「目尻」「目の下」「額」「口元」など、年齢を感じさせてしまうシワはできればつくりたくないと思うのが女心ですよね。
年齢を重ねるごとにその悩みは増していくため、シワ対策用の商品にはどういったものがあるのかも、気になりはじめたりします。
シワ対策用の商品の中には、シワを伸ばすことを目的としたテープがあります。ここでは、シワ取りテープの種類、メリットやデメリット、使用するときの注意点などについてご紹介します。
目次
シワのテープとは?シワテープの種類を紹介
シワ対策では、日々のお手入れが必要不可欠です。しかし、急な予定が入り「早く、なんとかしたい!」というときなど、特に役立つアイテムとして人気を集めているのがシワテープ。
シワテープとは、気になる部位にテープを張ってシワを伸ばすように目立たなくしたり、予防のためにケアをしたりする商品です。
テープには、以下の目的に合わせた3種類のものがあります。
・顔の表情の癖を改善して、表情ジワができないようにするテープ
・耳の後ろやこめかみなどを、引っ張るように貼ることで一時的にシワを消すテープ
・シワに直接貼って、乾燥を防ぎ保湿するテープ
その詳細を追って、見ていきましょう。
シワのテープとは?
「顔の表情の癖を改善して、表情ジワができないようにするテープ」は、寝る前に気になる箇所にシワ伸ばしテープを貼り、表情ジワを緩和させるものです。毎日の生活で、少しずつ刻まれていく表情ジワ。無意識につくる表情癖を改善しながら、目立たなくさせるということを目的に作られています。
このタイプには「顔筋しわテープ」「マジラボのしわ伸ばしテープ」「フラウニーズ」などがあります。
「耳の後ろやこめかみなどを、引っ張るように貼ることで一時的にシワを消すテープ」は、即座にシワを隠したい日に使う“シワ伸ばしテープ”です。
深く溝となってしまったシワは一朝一夕には改善できませんが、シワを引っ張って3点(耳の下、耳の前、こめかみ)で固定し、目立たなくさせるのです。
“シワ伸ばしテープ”は、メイクを行うときに使用することができて、効果を分かりやすく確認することができます。
しかし、シワができる原因そのものを根本的に改善するものではないため、テープを取ると元に戻ります。このタイプには「ウテナしわ伸ばしテープ」や「かづきデザインテープ」などがあります。
「シワに直接貼って、乾燥を防ぎ保湿するテープ」は、シワを隠しながらケアしてくれるテープです。シワに美容液を塗り、テープで上から蓋をして保湿する方法です。
日中はシワを隠し、夜はシワを集中ケアしてくれるこのタイプには「マジックフェイシャル」などがあります。「マジックフェイシャル」は極薄のナノファイバーシートなので、長時間の使用も可能です。
シワ取りテープのデメリット
貼るだけで、シワをケアしてくれるシワ取りテープ。使用することのメリットがある反面、デメリットはないのでしょうか?
実は、シワ取りテープのデメリットは「使い方が難しい」ということがあげられます。例えば、睡眠中に貼るタイプの場合は、テープを貼っていない場所に皮膚が寄ってしまうことが考えられます。そのため、寄ってしまった皮膚が新たにシワをつくってしまう可能性があるのです。
また、「シワを隠しながらケアするテープ」の場合も、貼り方を誤ってしまうと、すでにあるシワがよれてしまうことがあります。そのため、この場合も新たなシワをつくってしまう原因になることが考えられます。
シワの根本的な原因
シワの原因には「乾燥」「真皮・皮下組織の衰え」「紫外線などの刺激」、目元のシワには「目の疲労」などがあります。
肌が乾燥するとハリが失われ、シワとなって現れます。力の入ったクレンジング、目をこする動作なども肌の乾燥の起因となってしまいます。
また、真皮を構成している線維芽細胞やコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などは加齢とともに減少し、そのままにしておくと深いシワへと繋がっていきます。衰えた真皮に紫外線が当たると肌はさらに弱まり、シワが増えるという悪循環に陥るといわれています。
シワテープを使うときの注意点
シワテープは、イベント事がある特別な日など一時的にシワを目立たなくさせたいときに使用することをおすすめします。
なぜなら、継続的に使用すると肌の角質層が傷つき、そこから乾燥が進みシワが深刻化する可能性があるからです。
シワを目立たなくするには?
シワをつくりやすくしている原因を少しでも改善するためには、下記の点に気を付けてみてください。
ケアを見直す
シワの予防には、日常生活のケアがとても大切です。毎日行っているケアを確認してみましょう。
まず、メイクを落とすときのクレンジングは、こすらず優しく行います。クレンジング剤を手で軽く温めてから顔にのせて、くるくると指の腹を使ってメイクと馴染ませます。
目元は、専用のリムーバーをたっぷり含ませたコットンを2枚用意して、上まぶたと下まぶたの上に乗せて馴染ませるようにしてから、優しくメイクを落としましょう。
使用するリムーバーは、クレンジング力が高すぎると肌が乾燥する原因になってしまいます。自分の肌に合った保湿力のあるものを選ぶといいでしょう。
シワの予防には保湿が重要です。洗顔後は化粧水をたっぷり馴染ませ、乳液、クリームの順で肌をしっかりと保湿します。
特に目元は皮膚が薄いため、ローションをたっぷり含んだコットンパックでしっかり水分を与えた後、専用のクリームで保湿するとシワの目立たないふっくらとした目元に近づきます。
保湿にはコエンザイムQ10や、肌のハリや弾力を高めてくれるヒアルロン酸やコラーゲン、保湿力の高いスクワランやシアバターなどの成分が有用とされています。
紫外線を防ぎ、適度な運動と良質な睡眠を
春や夏以外は、日焼け対策を怠りがちですが、紫外線は一年中降り注いでいます。そのため、紫外線防止のためのケアを怠ると、知らず知らずのうちに肌を乾燥させてしまっています。
紫外線による影響は乾燥だけではなく、肌の酸化や糖化を引き起こしてしまう恐れがあります。酸化や糖化は、肌の老化を早めてしまうとされているのです。
具体的な症状としては、たるみ・シミが発生しやすくなり、バリア機能や保湿機能の低下へと繋がります。また、紫外線だけではなく、喫煙やストレスなども酸化や糖化を引き起こす要因となっています。
紫外線を浴びることで皮下組織にダメージを与えてしまうと、その影響はたるみやシワの原因となります。
気をつけたいのは、窓から差し込む紫外線。うっかりしていると、肌へのダメージが蓄積されていきます。室内にいるからと油断せずに、しっかり紫外線対策を行うようにしましょう。
また、良質な睡眠は肌のハリを保つ「成長ホルモン」の分泌を促す働きをしてくれます。成長ホルモンは肌のダメージの修復や新陳代謝を活性化させ、美容にも効果的であるといわれています。
良質な睡眠を確保することができるようになると、成長ホルモンが肌のターンオーバー(肌細胞や組織の代謝回転)も整えて、美肌へと導いてくれます。また、良質な睡眠を摂るためには適度な運動をしたり、自分に合う寝具を揃えたりすることも必要です。
まとめ
シワを伸ばすためのテープは、あくまでも応急処置という位置づけになります。シワを目立たなくするためには、根本的な原因を知って、日々のケアで予防していくことが大切です。
また、自分の肌に合ったスキンケアを見つけることも重要です。
負担をかけないスキンケアで肌を乾燥から守り、生活習慣を整えて、ターンオーバーを正常なサイクルにする。そうすることで、みずみずしい肌を保つことができるようになり、それがシワを目立たなくすることへ繋がっていきます。