ヒト幹細胞とは

話題のヒト幹細胞について

ヒト幹細胞というキーワードがよく出てきます。基本は再生医療で使われていますが、最近では、美容、化粧品としても利用されてき … 続きを読む 話題のヒト幹細胞について

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ヒト幹細胞というキーワードがよく出てきます。基本は再生医療で使われていますが、最近では、美容、化粧品としても利用されてきていて、ヒト幹細胞の言葉を聞いた人は多いでしょう。なんとなく、身体によさそうだ、美容によさそうだ、ということは感じていますが、実際はどうなんでしょうか。そんなヒト幹細胞についてお話しします。

ヒト幹細胞の前に、まずは再生医療とは

再生医療とは、カタイ言葉で言えば、生まれつきあるいは病気や怪我などによって機能を失った臓器・生体組織を、もとの機能まで再生させる医療のことです。一般的な外科手術のような治療法ではなく、患者の細胞や組織を体外で培養することで「人体の再生力」を活性化させることでおこなう治療法です。

ヒト幹細胞とは
注目のヒト幹細胞とは何か

ヒト幹細胞とは

ヒト幹細胞は、医療だけでなく、美容やアンチエイジングにも欠かせない成長因子やサイトカイン(細胞から分泌される低分子のタンパク質で生理活性物質の総称)、エクソソーム(様々な細胞が分泌する小型「直径 30 ~100nm 程度」の膜小胞で、殆どの体液「血液や尿、髄液など」や細胞培養液中に存在している)などが豊富に含まれています。
何だかわかったようなわからないような説明ですが、細胞を活性、再生には欠かせないものと理解していただければと思います。

ヒト幹細胞に含まれる主な成長因子

しばらく難しそうな文言が並びますが、今度は、ヒト幹細胞に含まれる主な成長因子を見ていきましょう。

・EGF(上皮細胞成長因子)
皮膚細胞産生の促進
ターンオーバーの促進
シワの改善や予防
・KGF(角化細胞増殖因子)
線維芽細胞やケラチン産生細胞の増殖を促進
毛周期を成長期へと進める
・PDGF(血小板由来成長因子)
血管新生作用により、血流環境を改善する
間葉系細胞を増殖させる
毛乳頭細胞の増殖を促進する
毛周期を成長期に進め、維持する
・FGF-1(酸性線維芽細胞増殖因子)
線維芽細胞の増殖を促進する
シワなどの改善や予防
・FGF-2(塩基性線維芽細胞増殖因子)
血管新生作用により、血流環境を改善する
線維芽細胞の増殖を促進する
毛乳頭細胞の増殖を促進する
・VEGF(血管内皮増殖因子)
血管新生作用により、血流環境を改善する
栄養補給を活発にする
毛包周辺の毛細血管の発達を促す
毛母細胞に栄養を補給する
・IGF-1(インスリン様成長因子)
皮膚細胞の成長を促進する
ケラチノサイトの増殖を促進させ、毛髪を成長させる
毛周期の成長期を延長させる
・TGF-α(トランスフォーミング増殖因子-α)
コラーゲンとエラスチンの構造を強化する
皮膚細胞の成長を促進する
・TGF-β(トランスフォーミング増殖因子-β)
細胞の分化、増殖など老化を防ぐ
コラーゲンとエラスチンの構造を強化する

全てを覚える必要はありませんが、皮膚細胞の成長や、老化を防ぐなど、美容にいい働きがヒト幹細胞にはあるということは覚えておいておきましょう。

ヒト幹細胞の豊富な成長因子

成長因子などは、細胞から分泌されるタンパク質群で、細胞の増殖や分化などを調節する働きを持っており、損傷を受けた組織や細胞の機能回復に、非常に大きな働きをすると言われています。
つまり、成長因子やサイトカインを豊富に含むヒト幹細胞は、老化などによって衰えた細胞を回復させるため、多くの方々の健康や美容に対する効果が期待されています。お肌の老化や、疲れを感じているときには、ヒト幹細胞は有効と考えられます。

ヒト幹細胞の幅広い活用

ヒト幹細胞は、既に多くの内科、外科、整形外科、美容外科、歯科など、幅広いクリニックで自費診療として活用されています。
そして、最近では動物に対して活用する研究も進んでおり、動物病院やペット業界でも活用されています。
さらに、化粧品原料としても、お肌に対してだけでなく、育毛剤や歯磨き粉などにも活用されており、エステ店や理美容院での活用も広がっています。

ヒト幹細胞配合化粧品
ヒト幹細胞配合の化粧品を使うということ

化粧品での活用

ヒト幹細胞は、新たな化粧品原料としても注目度が非常に高く、ヒト幹細胞を利用した化粧品は、「ヒト幹細胞コスメ」というフレーズが使われていることが多いです。と言っても、厳密にいうと、ヒト幹細胞がそのまま入っているわけではないので、そこは注意が必要です。
正式な言い方で言うと、化粧品とかで使用されている「ヒト幹細胞」は、ヒト幹細胞培養液といいます。
「ヒト幹細胞培養液」はヒトの脂肪由来幹細胞を取り除き、培養したときにできる成分のことです。
「ヒト幹細胞培養液」には、糖や核酸、脂質などさまざまな分泌成分が含まれます。ほかにも培地構成要素としてのビタミンや必須アミノ酸などが含まれることもあります。現在、美容業界(コスメ)でおもに使われているのは、ヒトの皮下脂肪から採取した、脂肪由来の幹細胞を培養した「幹細胞培養液」。改めて言いますが、幹細胞そのものが配合されることはありません。
この幹細胞培養液には高いエイジングケア効果が期待できる成長因子(グロースファクター)やペプチドなどが豊富に含まれています。

まとめ

「ヒト幹細胞」というワードで、実際、ネットで調べてみてもたくさん出てくるでしょう。ただ、一口にヒト幹細胞と言っても、その種類は様々で、あまり効果を感じられないものであったり、非常に体感があるものであったりと、その差は歴然とあります。
こういう状況ですので、どこのコスメ商品が良いのか、じっくりと見極めていく必要があります。

過去にもヒト幹細胞についての説明した記事があります。こちらもご参考にしていただければと思います。

エイジングケアに必須!やっぱりすごいヒト幹細胞
https://www.kirei-c.com/topics/beauty/15798

【新商品】国産ヒト幹細胞「ステムセルシリーズ」
https://www.kirei-c.com/topics/pickup/15743

(文:キレナビ編集部)

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