眼は魅力を感じさせるチャームポイントであり、それであるためにアイメイクに時間をかける女性も多いでしょう。
その反面、目の下のシワや目元のシミは最も年齢を感じさせるウィークポイントでもあります。
そんな相反する諸刃の剣のような眼ですが、今回は特に実年齢より老けて見えてしまう目の下のシワについて、原因や解消する方法を解説します。

- ■この記事の監修者
- ■美容皮膚科医 木村なお先生
- 久留米大学医学部卒業。学生時代に自身もお肌トラブルに悩んだ時期があり、美容皮膚科で治療を受けたことがある。その経験を通して、外見のお悩みの解決が日々の幸福度を上げると実感し、美容医療に興味を持つようになった。現在は、美容皮膚科医として日々診療において美肌作りをサポートしている。
目次
目の下のシワができる原因
シワができる原因の主要因はお肌の老化だということは、周りを見れば誰でも気づくはずです。
では、目の下のシワができる原因は何でしょうか?
さまざまな原因がありますが、主要因は老化と笑顔と女性の場合アイメイクです。
老化は説明するまでもなく、高齢者を見れば一目瞭然ですね。
では笑顔とアイメイクはなぜでしょうか?
上の写真のモデルを見れば分かるように、若いモデルさんなのに目の下にシワが出来ています。
これはモデルが笑顔をつくらなければならない職業だからです。
笑顔になると目尻や目の下にシワができますね。
シワは表情を変えた時にできる肌に刻まれた線が元に戻らなくなる状態です。
頻繁に笑顔をつくるモデルは目の下(目元)にシワができやすいのです。
アイメイクが目の下のシワの原因になる点については、これから詳しく解説します。
潤い不足による乾燥
シワの種類は大きく分けて二つあって、乾燥により潤いがなくなってできる表皮性の浅いシワと老化による真皮性の深いシワです。
表皮性の浅いシワは、角層の水分が失われることで、お肌の表面の弾力がなくなってできる若い方でもできるシワです。
いってみれば化粧水などによる保湿がうまくいっていないときに表皮性の浅いシワはできやすくなります。
一方、老化による真皮性の深いシワは、加齢により真皮のコラーゲン線維束構造が壊れ、エラスチンなどの美肌成分を製造するお肌の力が衰えていき、肌全体のはりや弾力が失われることによりできてしまう深いシワです。
また、お肌の乾燥は空気の乾燥だけで起こる訳ではありません。
特に女性はメイクをしますね。
このメイクが肌呼吸を妨げることになり肌の乾燥に繋がります。
アイメイクはアイシャドウやアイライナー、マスカラ、つけまつげ、アイブロウというように、他のパーツより刺激が多く乾燥に繋がりやすいのです。
このことは、アイメイクが目の下のシワに繋がる要因と考えられています。
外部からの刺激
外部からの刺激が目の下のシワに繋がるのですが、その最大要因は何だと思いますか?
それはアイメイクです。
先ほども言いましたように、アイメイクは肌呼吸を妨げる以外にも、摩擦というお肌の天敵を生みます。
アイメイクをしたらメイクを落とすクレンジングが必要になります。
クレンジングは摩擦につながり摩擦は乾燥と炎症につながってしまいます。
肌トラブルの原因の大半は炎症からおこるとされており、このことが外部からの刺激(アイメイク)が目の下のシワに繋がる要因です。
また、目をこすることにより摩擦がおこるので、美容液や化粧水を目の周りに付けるときや、日常生活で目をこするクセがある方は注意が必要です。
目の疲労
現代人はパソコンやスマホなど目の疲労に繋がる要因を多く抱えています。
疲れ目や寝不足になると目の下にクマができますね。
この目の下のクマがひどくなるとクマの境界線がクッキリとシワのようになってしまいます。
これが頻繁におこるようになると目の下のシワの原因に繋がってしまいます。
上でも説明したようにシワはお肌にのこった線(クセ)ですので、目の疲労が頻繁におこり目の下のクマがクセのようになると目の下のシワになりかねません。
シワは表情が頻繁に変わるよく笑う方か、無表情の表情をあまり変えない方に出来やすいとされています。
表情をあまり変えない方は、表情が固定気味になりクセ付けされてしまう訳です。
疲れ目になると無表情になったり目をこすったりしてしまいます。
目の疲労は目をこする(摩擦)ことでも目元にはよくありません。
目の下のシワを解消する方法
今まで説明したように目の下にシワを作らないようにするには、目元に潤いを与え、アイメイクなどで摩擦や外部刺激を与えないことです。
上で触れたお肌の老化により出来てしまった真皮性の深いシワは、マッサージや化粧水や美容液といったコスメを使ったスキンケアで解消するのは困難です。
ここからは、目の下のシワの具体的な予防と解消する方法をレクチャーします。
肌の潤いを保つ
紫外線はシミの原因としてよく取り上げられますが、実はシワの原因でもあるのです。
紫外線により、日焼けするとサンバーンでお肌が炎症を起こし潤いがなくなる事が実感できるはずです。
夏の場合は汗が出て、乾燥している実感はない方もいるかもしれませんね。
しかし、お肌の中は紫外線により炎症が起こっているのです。
それは、日焼け肌が後日ポロポロと皮がむけることでも分かります。
それでは、紫外線を避けつつ、お肌の潤いと乾燥を防ぐにはどうしたいいでしょうか。
やはり保湿が重要となってきます。
目の下のシワを防ぐにはUV下地のベースメイクとサングラスや帽子などで紫外線カットと保湿で目元の潤いを保つことが重要なのです。
目元の潤いを保ち目の下のシワ予防や改善に効果が期待できると、当サイトで人気の殿堂入り保湿美容液がリフトコレクションセラムです。
過度に触れないようにする
アイメイクで使うマスカラなどは油性のため専用のリムバーや強力なクレンジング剤が必要になります。
ファンデーションやアイシャドウを落とすにもクレンジングは必須です。
マスカラやアイシャドウが落ちないからといって熱いお湯を使って擦って落としていませんか?
この行為は摩擦と乾燥のダブルダメージを生み、自ら目の下にシワを作っているようなものです。
また、アイライナーでまつ毛の内側にインラインを引くなどの行為は、目の下のシワだけでなく目元トラブルや視力低下、眼病などにも繋がりかねません。
アイメイクはなるべくクレンジグが必要のない、ぬるま湯だけでも落とせるように、控え目のアイメイクが目元を美しく保つ秘訣です。
適度な休憩をとる
仕事で使うPCモニター、プライベートでは目が離せないスマホこれらの画面からはブルーライトが放射されています。
このブルーライトは高エネルギー可視光線の一種で高エネルギー領域の青い光のため目が疲れやすくなります。
人間の目は中間領域の光である緑色が疲れにくいとされています。
例えば、視力回復ができる本などには、緑の森などの写真が多く掲載されているのですが、こういった理由があるのです。
疲れ目が目の下のシワに繋がりますので、仕事でパソコンモニターをいつも見ている方は適度に休憩をとり、プライベートではなるべくスマホは避けた方が目の下のシワ予防に繋がります。
また、日本人の若者の多くがテクノストレス眼症(VDT症候群)にかかっていると言われています。
このVDT症候群は疲れ目だけでなく、肩や首のコリ、集中力低下、目の充血、視力低下などさまざまな症状につながると言われています。
つまり、目の下のシワ予防だけでなく目のビューティ&ヘルスのためにも、パソコン&スマホはほどほどにしておきたいところです。
また、保湿も兼ねて、温かい蒸しタオルを目に当ててリフレッシュするのもいいでしょう。
食生活の改善
美肌に効く成分といわれるビタミンエース(ビタミンA,C,E)は疲れ目や、目元にも効果があります。
特にビタミンAは、夜盲症などを防ぎ、粘膜や皮膚の機能を正常に保つ効果が期待できます。
これらのビタミンA,C,Eは、カラフルな野菜に多くふくまれているので、これらのビタミンの吸収率を高めてくれるオリーブオイルをドレッシングかわりに使って、新鮮なカラフル野菜をサラダとして多く摂取しましょう。
また、目に良いとされるブルーベリーに含まれるアントシアニンはポリフェノールの一種です。
さらに、ワイン(レスベラトロール)、大豆食品(イソフラボン)、お茶(カテキン)もポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があるとされ、お肌の老化抑制を補助してくれます。
これらの成分を積極的に食生活にとり入れ、シワ予防とアンチエイジングに繋げましょう。
目の下の筋肉を鍛える
パソコンやスマホなどを集中して長時間みつめていると、瞬きの回数が減り疲れ目やドライアイの原因になります。
上で説明したように表情が固定されることは目の下のシワに繋がります。
眼だけでなく同じ姿勢を取り続けると疲労が蓄積して筋肉が硬くなることでも分かります。
逆に力を入れずに筋肉を使わないと痩せていき力が入らなくなってしまいます。
これはお肌に置き換えると肌のハリがなくなってしまう状態です。
お肌のハリがなくなることはシワに繋がります。
ですので、目元のハリを保って目の下のシワを防ぎましょう。
眼の疲れを感じたら、目をこするクセはやめて目に力を入れて強くまばたきを5回前後繰り返しましょう。
強くまばたきすることにより、毛様体筋をほぐし目の周りの筋肉である眼輪筋を鍛えることができます。
目元の筋肉である眼輪筋を鍛えることで目元にハリが戻ります。
マッサージをする
多くの眼科医が自己流の目元マッサージは視力低下や目元トラブルに繋がりかねないので、控えたほうが良いと言っています。
直接手で力を入れて目の周囲をマッサージするのは控えた方がいいでしょう。
これは近年注目されるようになった、眼瞼下垂症という瞼が重くなったり、開けづらくなったりする目の病気に繋がる可能性があるためです。
目の下のシワを消すために高級アイクリームを使って毎日目元のマッサージを行う女性もいるようですが、その正しくないマッサージは逆効果です。
美容療法を利用する方も
加齢により出来てしまった真皮まで達する深いシワは、コスメや自己流マッサージでは改善は望めません。
美容外科や美容皮膚科での施術や治療がシワ改善の確実な手段になります。
シワ改善にはボトックス(ボツリヌス菌)やヒアルロン酸などのフィラー注入やレーザーやIPLなどの光治療、超音波や高周波(ラジオ波)を使用するRFマシン、メソセラピーなどのマシン治療が有効です。
フィラー注入は注射器で直接皮膚にヒアルロン酸などの薬剤を注射するので、目元など部位によってはリスクを伴い、フィラー(薬剤)の種類、クリニックや医師によっては行わないケースもあります。
その点、電磁波(高周波)と超音波を使ったマシン治療は、顔のみならず全身に使用することが可能です。
EXILIS ULTRA360™(エクシリス ウルトラ)は、電磁波(高周波)と超音波を肌に照射することで、気になる部位の表面や深部を引き締め肌にハリを与えます。
さらに安全性に優れたマシンのため、全顔照射で肌のハリと引締め効果が期待でき、目の下のシワにも効果が期待出来ます。
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※参考書籍
『肌トラブル解決バイブル』医学博士・浅田康夫監修、中央書院、2013.12.14