「顔色が悪い…」「疲れて見える…」など、なんだか肌がくすんで暗く見えることってありますよね。
また朝メイクを仕立ての時はキレイに見えても、夕方に鏡を見ると顔がどんより…なんてこともしばしば。
顔が暗く見えてしまうと老けて見られがちなので、明るく、くすみのない透明感溢れる肌を目指したいと思いませんか?
そこで明るく透明感溢れる肌を手に入れるために、まずは顔がどんより暗く見える原因を理解することが大切です。

- この記事の監修者
- 西田恭之 恵比寿美容クリニック副院長
- 東海大学医学部医学科卒業。都内市中病院で初期研修後、消化器内科診療に従事。その後は人間ドックでの診療を続けながら恵比寿美容クリニックにて勤務し、現在は副院長として診療に従事。
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目次
顔がどんよりして見える原因は?もしかしたら『くすみ』かも!
顔がどんよりして見えるのは、顔のくすみが関係しています。
顔のくすみとは、顔全体の肌色(トーン)が暗く見え透明感が無くなった状態を示します。
顔のくすみが起こる原因は大きく分けて5つあります。
- 角質肥厚
- 乾燥
- メラニンの蓄積
- 血行不良
- 糖化
角質肥厚によるくすみは、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)のサイクルが遅くなり、本来剥がれ落ちていく古い角質が溜まってしまい透明感が失われた状態です。
乾燥によるくすみは、乾燥により肌に元々備わっているバリア機能が弱まることで、きめの乱れや毛穴の開きなどが起こり顔の影が目立つ状態です。
またメラニンの蓄積によるくすみは、シミの原因ともなるメラニンが過剰に作られ上手く排出ができずに蓄積されることで茶色くくすんでしまいます。
そして血行不良によるくすみは、血流が滞ることで青白くくすんで見えてしまう状態。糖化によるくすみは、糖質の蓄積により黄色くくすんで見える状態です。
ここまでご紹介したように顔のくすみが起こる原因はさまざまですので、それぞれの原因に合ったくすみ対策が必要となります。
気付いたら今すぐ始めて!顔のくすみ対策
顔のくすみを感じているなら、くすみが酷くなる前に今すぐ「くすみ対策」を始めるべきです。
顔のくすみの原因に合わせた効果的な対策方法として、以下の3つのケアをご紹介していきます。
- 角質ケア
- 保湿ケア
- 美白ケア
普段のスキンケアに上記の3つのケアを取り入れれば、くすみ知らずの理想のお肌へぐんと近づけます。
続いて、それぞれのケア方法をわかりやすく解説していきます。
角質ケアは洗顔・クレンジングが基本!
顔のくすみ対策は、スキンケアの第一歩でもある洗顔とクレンジングが大切です。
正しい洗顔とクレンジングを行えば、角質肥厚によるくすみの改善へと繋がります。
ただし角質ケアといっても、洗顔やクレンジングでゴシゴシこするのは厳禁です。
まず洗顔は、しっかりと泡立てたモチモチの泡を肌に乗せ、優しく肌の上で泡を転がすように洗いましょう。
また35度前後のぬるま湯でしっかりすすぐようにしてください。
クレンジングは洗浄力が高いからといって、くすみがなくなるわけではありません。
肌タイプに合った優しいクレンジング剤で、メイクを浮かすように1分程を目安にじっくり丁寧に汚れを落としていきましょう。
お肌のうるおいはスキンケアでしっかり守って
乾燥によるくすみには、保湿ケアが重要です。
日頃のスキンケアでうるおいをしっかりキープできる肌づくりを行っていきましょう。
保湿ケアで水分や脂分を補い、肌を守る力(バリア機能)を高めることができれば、くすみだけでなくシワや毛穴など、さまざまな肌悩みの改善に繋がります。
また保湿ケアを選ぶ際には、肌なじみが良く浸透力の高い化粧水や乳液を使用していきましょう。
さらに、ただ水分を与えるだけでなく、細胞修復や肌再生の効果が期待できるようなスキンケアなら、より効率的なくすみケアに繋がります。
日々のお手入れに美白ケアアイテムを取り入れよう
顔のくすみを解消したいなら、日頃のスキンケアに美白ケアアイテムを取り入れてみることもおすすめです。
美白ケア=シミ対策と考えている方も多いかと思いますが、美白ケアにはシミ対策だけでなく、くすみ対策の効果がプラスされていることが多いです。
また美白ケアには、肌のターンオーバーを促す効果が含まれている場合も多くあります。
ターンオーバーの促進を行えば古い角質の蓄積も防げるので、透明感が自然と出てきますよ。
例えば日頃使っている化粧水や乳液を美白ラインのアイテムに変えてみたり、いつものケアに美白美容液を追加してみたりするだけでも肌のトーンアップが期待できます。
ぜひ美白ケアをいつものケアに取り入れてみてください。
【原因別】顔のくすみを予防するには?普段の生活を見直そう
先ほどご紹介したくすみ対策を徹底しても予防もしっかり行っておかないと、改善されてもまたくすんでしまっての繰り返しになってしまいます。
顔のくすみは普段の生活の中のちょっとしたことに気をつけるだけでも予防に繋がります。
その方法3つをご紹介していきましょう。
- 紫外線対策
- マッサージ+温活
- 糖質に気をつけた食生活
顔のくすみを予防する方法をそれぞれ詳しくご紹介していきます。
【メラニン】年間を通してバッチリ紫外線対策を
シミの原因でもあるメラニンが過剰に生成されると、肌本来の肌色よりも濃く茶色い色素が蓄積されてしまい肌が暗く見えてしまいます。
紫外線を浴びるとメラニンが過剰に生成されてしまうので、メラニンによるくすみを予防するには紫外線対策を徹底することが大切です。
春先や夏は肌がジリジリと日焼けする感覚があるので、紫外線対策を徹底しているという方が多いのではないでしょうか。
しかし、秋・冬にかけての時期、そして雨や曇りの日には油断していませんか?
秋冬はもちろん雨や曇りの日などを含め、紫外線は1年中降り注いでいます。
日焼け止めは季節に関係なく1年中使用し、日傘や帽子なども活用して、年間を通して紫外線対策を徹底しておきましょう。
【血行不良】マッサージ+温活でスッキリ解消
血行が悪くなると青白くくすみ、なんだか不健康に見えてしまいがちです。
顔色を良く見せるためにも血流を促すことが大切です。
血行を良くするためには、日々のスキンケアのついでにマッサージを行うのがおすすめです。
顔のマッサージは乳液やクリームをたっぷり手に取り、内側から外側へ優しくクルクルと円を描くように手を滑らすのがポイント。
また入浴をシャワーで済ませているという方は、湯船に浸かるようにするだけでも血行の改善が期待できますよ。
他にも手足やお腹が冷えないように温めたり、冷たい飲み物や食事を温かいものに変えてみたりと、温活も生活の中で取り入れて血行の促進を意識していきましょう。
【糖化】糖質を避けて代謝をアップ
黄ぐすみは糖化が原因と考えられます。
糖化とは、食事で摂取した糖質が体の中のタンパク質と結びついてしまうことです。
糖化は体のコゲとも言われており、くすみだけでなく肌の老化も促進してしまうと言われています。
糖化を予防するためには食事内容を見直すことが先決です。
糖化の原因となる糖質を避け、糖の代謝を促進していく食事を心掛けましょう。
例えば糖化を引き起こしやすい食事には、以下のようなものがあります。
- 食パン
- 白米
- もち
- うどん
- じゃがいも
- にんじん など
そこで食パンをライ麦パンに置き換えたり、白米を玄米にしたりなど、糖化を引き起こしやすい食事を避けるようにしてみてください。
また朝食をきちんと摂ることや食事をゆっくり食べること、食物繊維を多く含む食事から食べ始めることなども糖化を予防するポイントとなっています。
どうしても気になるくすみはスペシャルケアで撃退!
くすみ対策や予防を取り入れてみても、どうしても気になるくすみもありますよね。
とにかく今あるくすみを一気に改善したいと思う場合には、以下のようなスペシャルケアを取り入れてみてはいかがでしょう。
- ちょっとリッチなホームケア
- 即効性重視のレーザーや光治療
どちらも経済的な負担がかかりますが、顔のくすみ改善の近道になること間違いなしです。
それぞれ詳しくご紹介していきます。
お肌と心を潤すちょっとリッチなホームケア
顔のくすみには普段のケアにプラスして、ちょっとリッチなホームケアを取り入れてみましょう。
自宅でできるスペシャルケアで取り入れやすいのは、手軽にできて効果の高い「パック」や「美容液」がおすすめです。
パックや美容液を選ぶ際には明るいお肌をいち早く手に入れるためにも、普段よりも少しリッチなものを選ぶようにしてみてください。
リッチなパックや美容液は、それだけ美容成分も豊富で効果も高いことが期待できます。
特にくすみの改善を目指すなら、肌の生まれ変わりをサポートしてくれて、美白ケアの代表的な成分である「ビタミンC」が含まれているパックや美容液を使用していきましょう。
即効性を重視するならレーザー・光治療もおすすめ
くすみに対する効果の即効性を重視する場合は、美容皮膚科などで受けられるレーザーや光治療を選択しましょう。
美容皮膚科で行われるレーザーや光治療は、美容サロンでは取り扱いのできない医療機器や医薬品を用いて、即効性が期待できるくすみ治療が可能です。
特に「フラクショナルレーザー」や「レーザートーニング」がくすみに効果的とされていて、くすみだけでなく毛穴の開きやニキビ跡、小じわなど、さまざまな肌悩みの改善を目指せます。
また医療機関での美容施術なので、アフターフォローも安心です。
まずはカウンセリングを受けた上で、自分のくすみタイプに合ったメニューを選んでみてください。
もう一段階明るいお肌に!トーンアップをかなえる透明感メイク
くすみはスキンケアだけでなくメイクでカバーすることも可能です。
肌色を明るく見せる透明感メイク術をお伝えしていきます。
くすみを目立たなくさせて夕方まで明るい肌色を保つためには、2つのメイクポイントがあります。
- カラー下地でコントロール
- コンシーラーでカバー
それぞれのメイク方法を詳しく解説していきます。
お顔全体のくすみはカラー下地でコントロール
顔全体のくすみをカバーするためには、ベースメイクが大切です。
ファンデーションを着ける前に使用する下地は、カラー下地をチョイスするのがおすすめです。
カラー下地は色味によって効果が変わってくるので、色味ごとにおすすめのくすみタイプをご紹介していきましょう。
- パープル…黄ぐすみが気になる人
- イエロー…シミや色ムラが気になる人
- ピンク…青白い肌が気になる人
自分のくすみタイプに合わせたカラーを選択し、肌色をコントロールしていきましょう。
顔全体につけるのも良いですが、パープルの下地を使用した上でクマが気になる目の下だけピンクを取り入れるなど、気になる部位に合わせた部分使いもおすすめです。
気になる部分はコンシーラーでカバーして
顔のくすみで特に気になる部分は、コンシーラーでカバーしていきましょう。
ただし、くすみが気になるからと顔全体にコンシーラーを塗ったり、厚ぼったくカバーしたりしてしまうとよりくすんで見える原因になってしまいます。
顔のくすみをカバーするコンシーラーを選ぶ際は、薄づきの筆タイプがおすすめで、色味は自分の肌色よりもワントーン明るいものを選んでいきましょう。
またコンシーラーを使う際は、目の下の三角ゾーンや目尻のCライン、顔の影ができがちな小鼻など、部分的につけるだけで顔全体が明るく華やかに見えますよ。
まとめ
顔のくすみに効果的な対策や予防方法、そして今すぐくすみをどうにかしたい方に向けて、即効性のあるスペシャルケアやメイク方法をお伝えしてきました。
くすみ対策や予防には時間がかかってしまいますが、メイクで隠すだけでなく、やっぱり根本的なケアも必要です。
顔のくすみを一掃し透明感のある明るい肌色を手に入れれば、メイクの仕上がりも格段に良くなり、さらに若々しさもアップさせることができます。
顔のくすみの原因はさまざまなので、自分のくすみタイプを理解した上で、早速今回ご紹介した効果的なケアを取り入れてみてください。