シミは加齢とともにどんどん増えていきます。
そうなってくるとそのシミが年齢を感じさせてしまいますよね。
そして、そのシミをどうにかしたいと思う人は多いと思います。
どうやったらシミを消したり目立たなくしたりできるのだろうかと。
今回は、そのシミを消す方法のうちの1つとしてピーリングという方法があるので、シミ対策としてのピーリングについて詳しく説明していきます。
目次
ピーリングって何?肌を傷めたりしない?
ピーリングの説明の前に、まず、ターンオーバーについて理解しておきましょう。
お肌のターンオーバーを知ろう
人間の皮膚は、表皮のうち真皮に近い部分で新しい細胞が作られて、古い細胞は肌の表面から剥がれ落ちるようになっています。
新しい細胞は少しずつ外側の方に押し上げられていき、古い細胞と絶えず入れ替わる仕組みです。
紫外線などの影響でメラニン色素が生成されることもありますが、細胞が入れ替わる際に、古い細胞と一緒にメラニン色素も取り除かれます。
これをターンオーバーと呼び、新しくできた細胞が肌に留まる期間は約28日間です。
そのため、正常にターンオーバーが行われている状態なら、肌は常に綺麗な状態を保つことができます。
しかし、何らかの理由でターンオーバーの周期が乱れると、古い角質が正常に剥がれ落ちません。
つまり、角質層にたまってしまうのです。
そうなると、角質が厚くなったり、メラニン色素が残ってしまったりすることが多いくなります。
そして、メラニン色素は黒っぽい色をしているので、そこがシミになってしまうのです。
ターンオーバーの周期が乱れる主な原因は、加齢や生活習慣の乱れ、紫外線などであるため、ほとんどの人に起こります。
ターンオーバーの乱れを完全に防止するのは難しいということになります。
ピーリングについて
ピーリングという方法なら、肌の表面付近にたまっている古い角質を除去できます。
ピーリングというのは、「剥く」という意味です。
果物などの皮を剥くような具合で、古い角質を除去するため、一緒にたまっているメラニン色素も取り除くことができるかもしれません。
そうすると、シミもなくなるでしょう。
ピーリングの方法
ピーリングの方法はいくつかありますが、薬剤を使用する方法やスクラブ、石けんを使うやり方でよく行われています。
また、ピーリングで肌の表面付近にある古い角質を取り除くと、一時的に肌が綺麗になるだけではありません。
乱れていたターンオーバーが正常化することもあります。
古い角質がなくなることで、新しい細胞が作られやすくなり、今後もシミができにくくなることも多いです。
シミができるくらいの肌の状態だと、乾燥していることが多いですが、肌のみずみずしさも取り戻せるかもしれません。
ピーリングの注意点
ただし、ピーリングは肌に多少の刺激を与えてしまいます。
そのため、人によっては炎症を起こしてしまうかもしれません。
敏感肌の人はピーリングを利用できないこともあります。
そのため、ピーリングを始める前には専門医に相談することをおすすめします。
シミを消すためのピーリングはクリニックで?メリットは?
ピーリングの方法はたくさんありますが、シミを消したいのであれば、クリニックでやってもらうのがいいでしょう。
皮膚科のクリニックで、ケミカルピーリング
クリニックでのピーリングは、ケミカルピーリングとレーザーピーリングがありますが、ケミカルピーリングの方が主流です。
ケミカルピーリングは直訳すると化学的に剥がすという意味。
化学的にというのは、薬剤を使用するという意味です。
皮膚科の医師が肌質などを見極めた上で、使用する薬剤を決めます。
主にグリコール酸やアルファヒドロキシ酸など、酸性の薬剤を使用することが多いです。
シミを消したい人の他に小ジワやニキビ跡を消したい人も、皮膚科のクリニックでピーリングの施術を受けることがよくあります。
また、以前までは一部のエステなどでもケミカルピーリングが行われていました。
しかし、肌トラブルなどが多発したため、現在では医師がいるクリニックでしか行われていません。
ピーリングの施術時間
クリニックで治療を受ける際には、やや緊張してしまう人も多いですが、ピーリングの施術はほとんど時間がかかりません。
5分程度で終わります。
痛みは多少の個人差がありますが、少しピリピリする程度です。
長く続く場合でも、2、3時間で収まるでしょう。人によっては、やや赤くなることもあります。
敏感肌の人は炎症を起こしてしまう可能性もあるため、前もって医師に相談しておきましょう。
ピーリングの施術は1回受けただけでは、綺麗にシミが消えてなくなるわけではありません。
複数回繰り返し施術を受ける必要があります。
概ね6回程度受けるように勧めているクリニックが多いです。
最低でも3回は必要でしょう。
施術を受けてから次の施術まで2週間程度空けるため、6回だと3ヶ月くらいかかります。
また、ピーリングの施術は料金が高いです。
クリニックにより異なりますが、1回の施術で概ね5,000円から1万円程度かかると考えておくといいでしょう。
6回受ける場合には3万円から6万円かかるということになります。
自宅のピーリングはシミに効果はあるの?安全性は?
皮膚科のクリニックに行ってピーリングの施術を受ける他に、自宅でも手軽にピーリングを行えます。
ピーリングに興味があるものの、費用が気になる人やクリニックに行く時間がない人におすすめです。
自宅で行うピーリングの方法は、大きく分けて2種類あります。
薬剤を使用してもピーリング
薬剤は、クリニックで行うケミカルピーリングと同じ成分を使用します。
しかし、薬剤はドラッグストアなどで購入可能ですが、安全のため濃度が薄くなっています。
安いものなら数百円くらいで買えるので、まずは試してみる、ということで市販されているものを選ぶという選択肢はあるでしょう。
高価なピーリングジェルもありますが、クリニックで受ける施術のように綺麗にシミが消えるわけではありません。
少し肌が綺麗になる程度だと捉えておくといいでしょう。
物理的にピーリングする
物理的に除去するとは、スクラブ洗顔料を使用したり、マッサージなどで古い角質を除去したりする方法です。
スクラブ洗顔料は小さな粒子が含まれており、この粒子と肌を擦ることで肌の表面に残っている古い角質を落とします。
粒子は毛穴にも入っていけるので、毛穴の汚れも綺麗にできるでしょう。
また、ピーリングジェルを使用してマッサージすることで、肌の表面付近にたまった老廃物を浮き出させて落とします。
ただし、どの方法も気軽に試せる反面で、肌を傷めてしまう可能性もあるため注意しましょう。
実際に試してみて違和感を覚えたら、止めておいた方が無難です。
そして、ピーリング後は紫外線対策を入念に行わなければなりません。
角質層が薄くなっているため、普段よりも紫外線のダメージを受けやすくなります。
また、今まで使用していた基礎化粧品が合わなくなることもあるかもしれません。
その場合には、基礎化粧品を変えてみるなどの対策が必要です。
まとめ
ピーリングを行えばシミを消して、ターンオーバーの周期も正常化できる可能性があります。
シミに悩む人なら、ぜひ試してみたくなるのではないでしょうか。
しかし、肌トラブルを引き起こすかもしれない点に関しても留意しておきましょう。
自宅でやるよりも、クリニックで施術を受ける方がシミが消えやすく、肌トラブルを避ける意味でもおすすめです。
(文:キレナビ編集部)